帯と革のコラボバッグは、洋裁士ぽっちゃれさんの持ち込み企画です。
ぽっちゃれさんはお母様の帯でバッグを作るにあたり、布バッグだけでなく革バッグも作りたいということで、私にご相談されました。 私は革バッグのベテランではないので、使える革や出来そうなデザイン、お互いがやりたいポイントを探りながら製作を進めていきました。
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帯バッグの試作~製作準備
まずは試作することから始まります。今回は、帯の幅と柄に区切りがある事から、サイズはある程度決まりました。ですから試作では、マチの幅や形、持ち手の長さなどの確認をメインにしました。![](https://watanabeyoshimi.com/wp-content/uploads/2019/05/IMG_20190326_152525_R-300x225.jpg)
帯の部分は代わりの布で、革も床革といって本革を漉いて残った部分の革を使います。持ち手を接続する所の形なども、試作があると具体的な打ち合わせがしやすくなります。
この試作で型紙を完成させて、実際の材料を切断します。今回は革の切断にレーザーカッターを使用しました。完璧な型紙であれば、レーザー彫刻を使って縫い穴の印付けも一緒に出来るのが最大の利点です。
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これら裁断した材料以外にも、各箇所に合わせた芯やパーツ、糸なども適切に選ぶ必要があります。
帯バッグの製作
製作にあたり、作業手順の決定も大切です。芯や金具パーツは表に汚い所が見えないようにしたいので、取り付ける順番は特に注意です。 今回は最初に、本体(前、底、後)と持ち手(紐)をそれぞれ作って合体させ、マチ、裏地の順に組み立てることにしました。![](https://watanabeyoshimi.com/wp-content/uploads/2019/05/IMG_20190330_212857_R-300x225.jpg)
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帯は革と比べて柔らかいので内側全体に芯を貼りました。帯と底の革を縫い合わせたら、底板と底鋲を取り付けます。
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このタイプの持ち手の紐には芯を入れるのですが、実はこれを習っていない私。革の裏側は滑りが悪いため、ピッタリサイズの芯を後入れするのは難しそうだと判断しました。 そこで試作で使う革を細く切って、持ち手の内側に接着して閉じ、紐状に縫うことにしました。
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持ち手(紐)を縫い付ける箇所には負担が大きくかかるので、補強に芯を貼りました。しっかり持ち手を縫い付けたら、マチの部分を縫います。
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裏地はポケット付けから始めます。マチを縫い合わせたら、マグネットホックを取り付けた見返しを合体します。これでバッグの外側と内側が出来上がりました。これらを縫い合わせたら、完成です。
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思い出のある帯や気に入っているのに使えずにいた布などが、新しい物になって使えるようになると、まるで息を吹き返したように感じます。人も物も役割があるって大事なんだな~と思える作品になりました。