試作品の製作 『てぽか』編 試作5号、6号


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試作メモをちゃんと記録しておいた甲斐がありました。試作の数が多いので、記憶だけでは順番が判らなくなっています。試作メモの順を追っていくと思考した順番も思い出せて「この改良はあのタイミングか」「あのアイデアが使えなくてこうなったのか」と我ながら納得です。


ここからは、試作が枝分かれします。イケるかイケないかで、進む方向を見極めながら、良い所だけ取り込む。膨らみそうでも今回使わないアイデアは保留といった具合です。ミーティングで出た課題は大きく3つ。

●筆記や携帯操作
●女性向けのセンス
●販促品として簡易縫製バージョン
まずは、簡易縫製を試します。

★試作5号

販促品にできそうな、簡易な縫製でコストのかからない簡単タイプを考えました。とにかく一番簡単に作ったらどうなるか、やってみました。

≪課題≫
・一重構造の簡易縫製。
・ポケットは外付けしかない。

何より軽いが、保温性が低い。ベルトの接続部分が破れそうなのが気になる。やっぱり外付けポケットはカッコ悪い。人差し指と親指の間の生地がもたつく。

≪検証まとめ≫
○軽い。装着にさらに違和感がない。
×保温性が低い。
×ベルト接続は要補強。ポケットなど二重の所が良い。

人差し指と親指の間を検討。筆記用に形を再検討してみる余地がある。
軽くても、
保温性が低いのがネック。これを使って『てぽか』を「暖かくない」と思われたくないと感じました。

この頃は、類似の特許出願済みアイデアをピックアップして、『てぽか』の出願内容を検討し始めていたので、同時進行で商品内容を固めていくことになりました。

★試作6号

ポケットはさておき、人差し指と親指の間のもたつきを検討します。筆記や携帯操作という課題があるので、ペンを持つことを考えました。

 

≪課題≫
・ペンが持てる。
・携帯操作ができる。

今までの丸いシルエットから親指が別れたミトンのシルエット風に変えました。人差し指と親指の間のもたつきをなくしたら、思った通りペンが持てるようになりました。キーボードも問題なく、ブラインドタッチでない人には、指先がめくりやすい。

ところが、携帯を持って手のひらを上に向けると、指先がめくれて手が冷たい状態に。対策として、人差し指のところにネームタグを付けてみた。ネームタグに人差し指を引っ掛けると、筆記もしやすいことが判明。

≪検証まとめ≫
◎ミトン風シルエット良し。丸形より機能的。
○人差し指にタグ良し。ブランドタグをつけるのも良さそう。

一重構造はやっぱり良くないと感じました。構造を簡単にすると保温性も下がるし、
特許出願の観点でも独創性が少なくなって取得が難しくなりそうです。そのかわりシルエットとネームタグは、今後使えるアイデアでした。(実際に現在の『てぽか』に活かされています。)

一重構造は一旦ここまでと決めました。ここからは、二重構造で、あったか且つフィットで進めていきます。

 
…試作7号につづく 

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