ヒット商品は賛否両論あるものが多いって本当?開発秘話に努力の跡を見つけよう。


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取引相談をした、とある工場の方が仰っていました。商品会議などで満場一致した商品よりも、賛否両論あったもの方がヒット商品になったりする、と。それを聞いた時には驚きましたが、別の商品開発の話と併せて考えると何となく分かる気がしました。それは、商品開発にお客様の声を取り入れる時、お客様のアイデアをそのまま商品にしても売れるわけではないという話。

お客様の声は非常に重要です。ニーズでありヒントであり問題提起をしてくれます。しかし、大事なのは「何にお困りか」であって、どうアプローチするかは別問題です。みんなが思いつくアイデアがいいとは限りません。全く別の角度から、お困りごとを解決できることもあるのです。

解決すべき問題を今までなかった発想で解決する。それが商品開発ではないかと私は考えています。そうなると、そこには賛同だけでなく、本当に解決するか?使いやすいか?など新しいものへの不安も発生します。ここですでに賛否両論の要因は発生します。

賛否両論は時には興味となり話題となります。予想がつく商品よりも、不安と期待が混じった商品の方が心に留まりませんか?商品がヒットするには、良し悪しだけでなく話題性も関わってきます。そういう意味でなら、賛否両論あるものの方がヒット商品になったりするという説も納得できるような気がしたのです。

ヒット商品を生み出すには

商品がヒットするには、オリジナリティが不可欠です。奇抜でなくても、それは思い付かなかったというような。そして、どんなに良いものでも使い方が分からなければ価値が分かりません。その良さを伝えることが重要です。使い方、効果、誰に、どんな場面で。具体的にイメージしてもらうことが大切です。しかし、努力だけではどうにもならないものもあると言われそうですね。世の中の流れやチャンスの到来。これは運、ツキが大きく関わってきそうです。

 

では、これらの全てが偶然だと思いますか?たぶん、そうではありません。経験や情報収集を重ねれば、世の中の流れは少しでも感じることができます。商品を決める前に、より必要とされそうなジャンルなど選ぶことは出来るのです。商品を広く宣伝するルートも、人脈を広げることで増える可能性があります。

 

一部、運だけでヒットした商品はあるかもしれませんが、それだけを待っているなんて、もったいないことです。本当にいい商品なら、できる限りのことをする価値があります。ヒット商品を生み出す人達の多くは、きっとリサーチやいい意味での根回しを怠ってはいないでしょう。

 

最後に、口コミなどで評判が広がるには、ずいぶんと時間を要します。2、3年前の口コミを見て、購入した体験はありませんか?根気強く売り続けて、やっとヒットする商品も少なくないと思います。
 
実際に商品を、企画から販売まで数年行ってみて、感じたこと。それは、ヒット商品は、商品力以外にもいろんな努力の積み重ねがあるのだろうということです。まだまだ、私にも出来ていないことがたくさんある。ここに書きながら、そう思いました。出来ることから、がんばります!

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