自分に合った仕事を見つけたい。そう思った経験ありますか?夢や目標となる職業があれば迷いなく進むことができるのかもしれません。だけど仕事する前から目標が決まっていることは少ないと思います。
転職をする時でも、前回を失敗と感じていれば、自分に合っていなかったのか?と考えませんか?でも、自分に合った仕事ってどうしたら分かるでしょう。
私の場合
まず、こんなに転職をする人生を送るとは思っていませんでした。父が四十数年も同じ会社に勤めた人なので、最初に入った会社にどうしても馴染めなかった時、辞めるという選択肢さえ思いつきませんでした。毎日ひっそり泣いてる私に気付いた母が「辞める?」と声をかけてくれたことで、その会社を退社 。まだ半年くらいでした。
自分は社会不適応者だと思い社会に出るのが怖くなって、半年くらい引きこもって家事とファミコンをしてましたね。結局その後は、母に強引ともいえる勢いで面接に行かされ、やる気ナシの態度を示したものの合格をいただき(就職後にその時の面接官に合格理由を聞いたら、面接自体覚えてないと言われた)、再出発ができました。
あれだけ社会に適応できないと感じていたのに、新しい職場では忙しさもあって気づけば半年、一年とどんどん出来る仕事も増え、仕事の面白さも感じられるようになりました。面白いことに、辛かった最初の会社で厳しく教わった仕事の基本が、信用となって同僚の中でも一歩前に出ることができました。
天職とも思えたその仕事も時代の流れで雲行きが怪しくなりました。結婚したら専業主婦という図式も困難な時代です。長く続けられる職業への転換を考え、転職。その後は派遣も長かったのでいろんな会社に勤め、いろんな仕事をしました。現在46歳。やっと自分に合った仕事が分かってきたかもしれない。まだ「かも」。
自分に合った仕事
転職は生活も一転するし、度胸もいるし、おすすめする訳ではありません。私は一番長い会社で6年だから、 同じ会社に長く勤めている人は、忍耐力だけでも尊敬します。でも、つまづきからスタートしただけに、どうしても合わない会社、どうしても合わない職業はあると思っています。
そして、目の前の仕事に一生懸命取り組むうちに、出来るようになったこともある。適材適所に配置されれば、出てくる芽もあるのです。
出てくる芽
自分に合った仕事なんて最初は無いに等しいのかもしれない。自分に出来ることが増えてその方向に能力が発達する。だから、目標がある人は遠くてもその方向に向いておくのも大事。
目標がなくても、頑張った所に力はついてくる。自分にはこんな能力があったのか、こんなことに興味が湧いた、という発見から見えてくる目標もあるかもしれない。自分に合った仕事探しをしていた私は、自分探しをしていたのかもしれない。
自分から出てくる芽を、知らずに育ててウン十年。育った芽が私を支えています。積み重ねた経験が自分の個性他にない『自分』を形作っているのではないかしら。