いつも使っているこのレザーバッグは、初めて自分でデザインして手縫いで創ったヌメ革の鞄です。
練習だと思ってあまり高い皮革は使っていませんが、サイズやポケットの位置などが理想に近いので、使いやすくて気に入っています。
完成した時には仕上げオイルで綺麗だったのに、今では味が出てきただけでなく汚れもかなりなものです。
せっかくハンドメイドした革バッグなので最初は雨の日は使わないなど大事にしていたのですが、どんどん気遣いが減っていき、今ではこんな感じで雨染みなどがクッキリついてしまいました。
今回はこのヌメ革の水染み抜きにチャレンジしたいと思います。
ヌメ革バッグの雨染み抜き実践
1.乾拭き
まずは表面の汚れを取り除きます。柔らかい布で、隅々まで乾拭きします。
2.ヌメ革に水を含ませて水分調整
柔らかい布を水で濡らして固く絞り、シミのある場所に水分を染み込ませていきます。擦らず押さえるようにして少しずつ水を含ませます。
カバン全体を作業していると、作業した順にどんどん乾いてきました。雨染みが残っている箇所は、諦めずに再度しっかり水を含ませるとシミが薄くなりました。
3.形を整えて自然乾燥
水染みが薄くなったら、形を整えて風通しが良く日の当たらない所で自然乾燥させます。型崩れしている時は、新聞紙などを中に入れて整えるのも良さそうです。
4.日焼けするオイル塗布
ヌメ革は擦れや日焼けによって色に味わいが出てくる革です。製作の仕上げに使った日焼けするオイルを再度塗ることにしました。使っている間に色が偏って焼けているので、全体に塗りながらも、焼けていない部分を重点的に塗ってみました。
5.撥水性のあるオイル
今回は仕上げで使うオイルの後に、撥水性のあるオイルを使ってみることにしました。
まずは底の目立たない所に塗って様子見。問題無さそうなのを確認した後に、全体にも塗ってみました。ものすごく水を弾くわけではありませんでしたが、以前よりはシミになりにくいような…?次はもっとシッカリ塗ってみようかな~と思います。
染み抜きすると色が濃くなる
染み抜きをした後はオイルを使うので、どうしても革の色が濃くなってしまいますね。それでも「お手入れされている感じ」は出たと思いませんか?
実は、革のクタクタ感は本当に味なのか?と個人的には少々疑問に思っていました。でも今回の染み抜きで実感しました。お手入れせずに汚れてると、折角の革の味わいがくたびれた感じに見えるんですね。お気に入りの革製品を長く使えるように、これからはもう少しお手入れに力を入れようと思います。…ということで、革製品のお手入れについて今回調べたこと+αをまとめて、私なりに理解した「 革の大敵≪シミ・乾燥・カビ≫の原因と対策 」を次の記事に書くことにしました。
革の大敵≪シミ・乾燥・カビ≫の原因と対策 お手入れのススメ
革の大敵≪シミ・乾燥・カビ≫の原因と対策 お手入れのススメ