試作品の製作 『てぽか』編 試作8号、9号


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寄り道をしながらも、『てぽか』の試作はまだ続いています。この頃、初めて縫製工場へ『てぽか』を持って相談に行くことが決まりました。相談内容の一つとして、女性向けデザインを作成することにしました。試作6号の簡単タイプを踏まえて、基本タイプで試作します。

試作8号

本当は茶色にしたかったが、冬素材は集めにくく白っぽくなりました。 

≪課題≫
・もこもこフリース
・ポンポン飾り付き

フリースが少し分厚いので、二重構造の内布外布のバランスを考えて型紙に苦心しました。

完成状態から見て、まだ外布を大きくする修正が必要。手の甲に当たる生地は厚すぎるので、次回からはやっぱり試作6号のフリースに戻すことにしました。 

≪検証まとめ≫
◎冬っぽいデザインはOK。
×もこもこフリースは厚すぎる。使うならさらに型紙を要修正。

★試作9号

黒フリフリデコタイプ。黒のフリースが売ってないので、フエルトで代用。 

≪課題≫
・レースとデコで装飾

レースの端処理など少し面倒だけど、きっと職人さんには簡単だろうと推測。ハートデコは、とりあえずイメージだけなので携帯シールで代用。

本当は輝きと洗濯を考えてスワロフスキーがベストだけど、高くなるのが課題。(スワロフスキーは、キラキラのラインストーンで有名な会社)試作8号を踏まえた型紙は、今度は外布が大き過ぎてもたついていて修正が必要。でも、フエルトでカパッとしている割に、手に添う形状は随分良くなってきました。 

≪検証まとめ≫
△好みが偏っている
×装飾はコストがかかる

試作8号も9号も女性向けで、装飾にコストがかかる懸念がありました。とりあえず縫製工場に可能か、コストはどのくらいかを尋ねてみてから検討することにしました。縫製工場に相談すると、最初はシンプル路線、その後にデザイン展開を勧められました。

そして実際に販売してみると、冷え症は女性というイメージで女性ターゲットとしていたのに意外な展開が待っていました。最初の3年は男性のご購入者が8割だったのです。主な理由は以下のような感じではないかと推測します。

1.男性の手の冷え性も多かった。
2.ネット情報を収集するのは男性の方が得意。
3.男性の方が目新しいものを購入しがち。

面白いことにご購入者は、冬の初めは男性が多く、寒くなってから女性が増える傾向にあるのです。女性のご購入者が徐々に増えて行っているところを見ると、たぶん女性は、口コミで確認したり、本当に必要になってから買うのではないかと思います。

少し話がそれましたが、そんなわけで今も女性向けデザインは保留のままとなっています。さて、試作品の作成も終盤です。次回で最後かな。工場へ渡す型紙の作成に向けてのラストスパートです。

 …試作10号につづく

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