ちまたに溢れるアイデアグッズ。優れた商品も多い反面、その優れたところを理解せずに使われるケースも多い。残念ながら実力を出せないままいつの間にかお蔵入りってことはよくあると思うのです。
アイデアグッズの多いキッチン用品や生活用品は、説明書を読まずに直感で使用する方も多そうです。作り手の意図が伝わらないことも起こりがちということでしょうか。これは、作り手にとって非常に悲しい状況です。考えに考え、こだわりにこだわった工夫に気づいてもらえない。でも、実際によくある現実。
そのために、パッケージにどういう表示をするか?商品自体にナビゲーションをいれるか?これは商品開発の中でも、商品アイデアとはまた違った観点での重要な要素です。成功している商品には、この部分を上手に伝えていると感じることがよくあります。メーカーにとって大事な課題と言えます。
アイデアの理解
では、購入者は?パッケージや口コミで良さそうだと思っても、その後が人によって違います。
①とりあえず買って使って、ダメならポイの人。
②買った後、どこが優れてるかよく確認してから試す人。
③買う前に、優れた機能が自分の必要としているものかをよく検討して買う人。
④優れた機能が、安い商品に一工夫すれば良いものなら、安い商品を買って優れた機能を自力追加する人。
⑤アイデアを取り入れて、手持ちの商品に一工夫することで優れた機能を手に入れる人。
あなたは①~⑤のどのタイプ?⑤に近づくほどアイデアを理解、かつ器用である必要も出てきますが、現実には結構簡単にやれることもあります。例えば歯間ブラシ。
ライオン DENT.EX 歯間ブラシ 4本入 SSS (ピンク)
I字よりL字の方が高い。違いは角度だけではないですが、とりあえずL字が良さそうだと思ったら、I字の歯間ブラシに角度をつけてみる。
ただそれだけですが、格段に使いやすくなったので、私はお徳用のI字歯間ブラシを愛用中。すごく簡単でしょ?これがアイデアの理解。こんなことを繰り返すうちに、いろんな商品から、作り手の意図が見えてくるようになります。
そこまでしなくても…という方は、せめて作り手がアピールしている使用方法だけでも読んでいただきたいですね。日本の製品は説明が丁寧ですから、アイデア商品・便利グッズを使う際は、作り手の意図を理解して、ぜひ上手に使ってみてください。