新たな素材として「リサイクルレザー」に関心が向いています。
2018年発売の『ミニオーガナイザー』は本革を使って製造しています。試作中に合皮なども使ってみた上で本革を選んだのですが、デメリットが無い訳ではありません。天然素材は、品質の安定が難しかったり傷などを避けて裁断するなど、製造にあたって懸念材料もあります。最新技術によって今までにない素材なども生まれている現代は、いつでもアンテナを張っていたいものです。
リサイクルレザーって?
先日ふとした思い付きの検索から「リサイクルレザー」なる素材を見つけました。ドイツからの輸入だそうですが、私は存じませんでした。
革の鞣し(なめし)技術やリサイクル意識は、海外の方が高いという話を耳にしたことがあります。最近の事情はよく分かりませんが、日本ではあまり知られてない「リサイクルレザー」が海外では割とよく使われているようです。
「リサイクルレザー」は革製品を作る過程で出た端材の革を、繊維にして樹脂と混ぜ、ボード(厚さ0.5~1.5mm縦横各1Mくらいの1枚の品)にしたものだそうで、合皮とも異なる素材です。本革よりも安価なこともありますが、何より鮮やかな色が気に入って、購入して使ってみることにしました。
試しに買ってみました!
とりあえず手に取って見てみないと、どんなものかわかりませんから、気に入ったキミドリと茶を購入してみました。
キミドリの裏は黒に近いグレー、茶の裏は少し濃い茶色でムラが多い感じです。
それとリサイクルレザーには独特なニオイがあります。ゴムっぽいというか…樹脂の匂いなのでしょうか。。製作したり使用している間に消えてしまうといいのですが、今後の経過の注意点ですね。商品化した場合は、販売時にトラブルにならないよう注意書きが必要かもしれません。
キミドリは0.8mmと1.2mmを購入してみました。この僅か0.4mmで、仕上がりの手触りがかなり違ってくるので、パーツによって使い分けたいと思います。
実際の素材感や裁断・縫製の手応え、そして一番気になるのは劣化です。本革は経年劣化がイイ味を出します。それほどのものは期待せずとも、合皮の劣化は残念なものがあるので、せめて合皮よりもいい感じであればいいなぁと思っています。作ったり使ってみたりした経過は、また随時お知らせしたいと思います(‘◇’)ゞ