レザークラフトの教室に通い始めて、最初に作ったのは名刺入れでした。最初にしては良い出来のようですが、先生(以下、レザー師匠)の手もかなり入ってますからね。あんまりシンプルなので、レザー師匠のアドバイスで別布を挟むことにしました。使ったのは、気に入ってるけど使いようのなかった和服の反物です。意外と合うでしょ?
レザークラフト教室で初心者の作品は?型紙の作り方も習うの?
レザー教室も先生によって、教え方や題材は様々でしょう。洋裁でもそうですが簡単な作品から、基本的な作業や型紙の作り方をしっかり習うと力が付きます。私が通っているレザー教室では、個人個人で何を作るかレザー師匠に相談して決めていい事になっています。生徒さんが欲しいものを題材にしないと、続かない人が多いのだそうです。
でもいきなり難しい型紙は作れません。だから型紙はレザー師匠にお願いする人がほとんどで、自分で作れるようになる人は少ないようです。私は洋裁で型紙制作に慣れているので、革の厚みや端の始末など革ならではの感覚をレザー師匠に教えていただきながら、型紙も自分で作っています。今までにないものを創るためのとても大切な勉強のひとつです。
正確な型紙を作るために大事なことは「試作」
洋服を作るとき洋裁では、本縫いの前に一度仮縫いをして出来上がりの様子を見ます。革製品は本番で使えないような革を使って、ボンド付けで試作をします。プロトタイプですね。その試作品を基に、型紙を修正して本番に取り掛かります。ここの作業をシッカリしないと、作品全体のフォルムや構成の失敗を招きます。
最初の作品は基本的な作業を習おうと思い、名刺入れにしました。レザークラフトの道具は目新しいものばかりなので、使い方の想像がつかないものもあり興味津々でした。道具については、また別の記事で詳しくご紹介したいと思います。
洋裁と大きく違うのは、コバ(切端)の処理や二本の針で縫うこと、裁断がハサミではなくナイフを使う所などでしょうか。布が均一に作られているのと違って、革はもともと自然の皮で、個体や場所によって質が違うのも扱いが難しいと感じますね。
今も新しい作品を作りながら、使ったことのない材料や革ならではのテクニックを習っています。レザー師匠の技術を見る度に自分はまだまだだなぁ~と思いますが、一応商品レベルのお墨付きはいただきました。基本に縫製技術があるのが私の強みですね。これからも精進して、お客様に寄り添えるいい商品が創れるようがんばります!